2008年09月18日

『トウキョウソナタ』舞台挨拶つき試写会(1)

登壇者:黒沢清、香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、児島一哉(アンジャッシュ)

舞台挨拶があるということで頑張って試写会に応募し、当日もニュースサイトの情報で香川さん、小泉さんが登壇されることはわかっていたが、蓋を開けてみると、ほとんどオールスターキャストといってもよい豪華メンバーが次々登場し、ことのほか嬉しい試写会となった。会場の一角をテレビカメラやスチールカメラが占め、初日舞台挨拶となんら変わらない大満足のイベントだった。

『トウキョウソナタ』のポスターが2枚置かれたステージ上に、MCの伊藤さとりさん登場。早速登壇者をおひとりずつ呼ぶ。あらあらと思うほど次々に名前が呼ばれ、総勢7名が並び華やかなこと!小泉さんはブラウンの張りのある素材の可愛らしいワンピースで相変わらずの可憐さ、香川さんはいつもながらサービス精神満点で、ピースサインをしながらコミカルに登場。いらっしゃるとは予想していなかった井川遥さん、色が白くダークカラーのベルベットのドレスが映えてなんともお美しい!

皆さん、誰かさんと違って話に淀みがなく、どんどん喋ってくださったので、とても全部は覚えきれなかったが、だいたいの流れを書いておきたい。

■まず伊藤さとりさんが、『トウキョウソナタ』は、今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞したことを伝え、そしてこれは初耳だったのだが、インドのオシアンズ・シネファン第10回アジア・アラブ映画祭のコンペティション部門で大賞を獲得したことも披露され、おひとりずつ最初の挨拶に移る。

黒沢:本日はこんなに沢山の方々に来ていただいて感激しています。けれども、個人的には本当に久しぶりに、これだけのキャストが駆けつけてくれたことにも感激しています。多少なりとも撮影現場が楽しかったので、これだけ来てくれたのだと思います。

香川:沢山のお運び、ありがとうございます。去年12月に撮影していましたが、思い出深い作品です。ずっと黒沢監督には憧れがありまして、10年前に『蛇の道』という作品に出させていただいて、10年ぶりに使っていただけて、ここで作品が披露されることになり感無量です。

小泉:本日はどうもありがとうございます。映画というのは撮影してから公開に至るまでずいぶん待たされるものなのですが、現場では毎日映画の力というものを感じていて、素晴らしい作品になる予感がありました。出来上がったものを観て、その予感が当たったと思いました。皆さまの感想が、口コミでさらにお客様を呼んでいただけると嬉しく思います。

小柳:この作品には思い入れがあります。役者の楽しみ方を初めて教えてもらったし、役者という職業をもらった気がしています。カンヌにも行けたし、自分が成長できた映画だと思います。

井之脇:僕は撮影時より12〜13cm身長が伸びて、声も変わりました。今の僕と映画の中の僕は違うと思いますが、作品自体は良いです(笑)

井川:公開前から海外で評判をいただいて、お客さんみたいな気持ちで毎日ニュースを見ていたのですが、あ、私も出ていたんだ、という感じです。このような作品に参加させていただいて、私も頑張らなくちゃと思っています。

児島:場違いな感じだけど…映画の現場は初めてで、バラエティならウケたとかスベったとかわかるけれど、映画は監督が何も言ってくれないんです。3シーン一応出てますが、カットされてなければ皆さんに見ていただけます(笑)すごく楽しかったです。ありがとうございました。

■次に個別質問に移る。

MC:カンヌなどで受賞したことについては?
黒沢:世界から注目されることは大変嬉しいですけれど、日本で東京で、普通に生きている人たちの喜びや悲しみを作品にすれば、それが海外に伝わるということですね。映画というのは、海外にも伝わるメディアなんだと思っています。

MC:撮影で大変だったことは?
香川:黒沢監督の現場は、大変そうなシーンもそうでないシーンも、魔法をかけられたように進んで行くんです。もちろん大変なシーンは大変ではあるんですが、監督が9割方やってくれている感じなんです。2人の子供のほうが大変なシーンがあったと思います。

MC:香川さんとご夫婦の役でしたが?
小泉:私たち(実年齢が)同級生なんです。多くを語らなくてもわかりあえる信頼感があります。映画では二人が壊れるところから始まるんですが、香川さんと見つめあったときに、壊れる前の時間の長さが感じられて素敵でした。役の上での母親のように見守られた感じです。

MC:映画の中では香川さん、小泉さんというご両親でしたが?
小柳:ほんとに引っ張っていただいて、この両親じゃなかったら、僕のシーンもいいものになっていなかったかも知れません。カンヌでもいろんなことを教えていただきました。
井之脇:現場に入る前は、お二人と楽しく話をしてたんですけど、現場に入るとガラッと変わるんです。初日から安心していけました。

MC:黒沢監督とは初めてですが?
井川:黒沢監督が初めて家族がテーマの作品を撮られると聞いて、初めての参加なので、お会いする前はドキドキしていたんですが、実際お会いしてみると、穏やかなたたずまいの方で、現場もそのままで、温かい中で演じさせていただけました。

MC:撮影の感想は?
児島:現場自体が初めてで、井之脇くんとからんだときも、彼は台詞完璧で…次の日小泉さんとからんで、距離がうまく取れなくてもうボロボロでした。テレビで見てた人ですよ、緊張しちゃって、キョンキョンだよ!?
(ここで、小泉さんが「芸人のくせに、一個も面白いこと出来なかったよね!」とダメ出し)

■次に、今だから言える秘密をいうのをひとつずつご披露くださいという質問。

香川:ありがたいことに、今すごくいろいろ映画の仕事をさせていただいていますが、本心を言えば、この映画が一番大切!

小泉:このまんまの性格なので、あまり秘密ってないんですが、子供の頃、夢遊病と夜尿症に悩んでいました。小学校高学年になって、親が医者に連れて行こうかと言い出した途端に、ぴたっと止まりました。

香川:オレもそうだ!(笑)オレのほうがもっと引っ張っちゃっていたかも。

小柳:黒沢監督、ごめんなさい、嘘ついてました。僕、坊主、ホントに嫌でした(笑)

井之脇:香川さんとの喧嘩のシーン、大丈夫ですって言ってたけど、ずーっと、痛かったな〜って思ってしまうんです(笑)

井川:映画ではピアノを教える役なのですが、実際にピアノを習っていた頃は、3箇所行って、全部自分からやめてしまったんです。今回も実は自分では弾いていません。(そんなの黙ってればいいのにと、周りから声)

児島:映画に出ることを母親に話したんですが、監督・脚本的なものに関わっていると嘘をついてます(笑)

■最後に締めを香川さんにお願いしましょうと促されて、
香川:家族4人、僕ら夫婦と19歳と12歳の息子。リアルにそのままをぶつけ切ったんですが、これはなかなかないことで、作品を誇りに思っています。

その後、マスコミ用の撮影に移るが、香川さんがしきりにピースしたり、ムービー用にピースサインをくるくる回したり、皆をリードして和やかなムードだった。

長くなったので、映画の感想はまたあらためて書くことにする。

(2008.9.17 よみうりホールにて)
posted by すいっち at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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