2008年12月13日

『K-20 怪人二十面相・伝』試写会

監督・脚本:佐藤嗣麻子
出演:金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼、高島礼子、本郷奏多、今井悠貴、益岡徹、鹿賀丈史、齋藤歩、木野花、要潤、串田和美、嶋田久作、小日向文世、大滝秀治、松重豊、ほか


届いた試写状には複製防止のために処理が施されている。初めて見た。偽造してオークションなどで売るケースが最近目立つという。たいした儲けになるわけでもないのに、まったくセコイことをするものだ。

それはともかく、このところ精力的な宣伝がなされているこの作品、宣伝どおりかなり楽しめる作品である。まず良いなと思ったのが背景設定である。「1949年、第二次世界大戦がなかった"日本の架空都市・帝都"」という設定はエンターテインメントとしてロマンティックだし、あったことをなかったことにしようというような、怪しげな意図も感じられない。こんなことが本当に起こりそうな時代と場所だ。主演の金城武さんは、ご自分でおっしゃる「三枚目、時々二枚目」のヒーローそのものを、嫌味なく演じていて、とても好感が持てる。仲村トオルさんの持ち味のニヒルさを存分に発揮している。

VFXを駆使した映像は自然で迫力がある。帝都の空撮はまさに本物だし、とくに金城さんのワイヤーアクションが見事。作り物めいておらず、サーカスの花形ならば、これくらいのアクションはできるだろうと納得させるような演出だ。松たか子さんが、見たことのないほどのフルメイクで登場するが、素晴らしく美しい!彼女が様々な顔を見せてくれるのも見どころだ。國村隼さん演じる天才からくり師の源治が、金城さん演じる遠藤平吉を支え、よいコンビぶりを見せてくれている。高島礼子さん演じる源治の妻・菊子は元天才詐欺師という設定だそうだが、もっとその才能が発揮される場面があってもよかったかなと残念だ。その他、随所にお馴染みの俳優さんたちが顔を見せ、楽しい作品に仕上がった。最大の謎である「二十面相は誰か?」の真相に迫ってゆく運びだけ少し物足りなさを感じた。オアシスによる主題歌は、無類にカッコいい!

-----以下ネタバレのため白文字に-----

さすが女優さん。メイクだけでこんなに変わるのかと思うほど、黒いドレス姿の松さんが素敵だった。しかし葬儀でもあるまいに、何故結納の席であの扮装だったのだろうか?2回目の白いウェディングドレス姿と清楚なメイクとは、どういう意図の違いがあるのかイマイチつかめなかった。1949年、しかも華族という特殊世界。松たか子さん演じる羽柴葉子の家の使用人たちの台詞があまりにも嘘くさく、軽く、時代の雰囲気を出していなかったなと気になった。作品内の時間を支えるには、こういった脇の人たちの存在も重要なので、もうちょっと何とかしてもらいたかった。

(2008.12.12 中野サンプラザにて)

映画公式サイト
posted by すいっち at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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