2013年11月18日

『ザ・コール[緊急通報司令室]』試写会

監督:ブラッド・アンダーソン
原案:リチャード・ドビディオ、ニコール・ドビディオ、ジョン・ボーケンキャンプ
脚本:リチャード・ドビディオ
出演:ハル・ベリー、アビゲイル・ブレスリン、モリス・チェスナット、マイケル・エクランド、マイケル・インペリオリ、ほか
原題:THE CALL
2013年アメリカ

911番への緊急通報の声とのやりとりだけで、少女を救おうとするというストーリーに興味を惹かれ、試写会に応募した。防犯で有名なセコム本社にあるセコムホールという初めての会場での試写会。広くはないので観やすい会場だったが、座面の硬い可動椅子だったので、座り心地は最悪だった。上映前に、女性のための防犯についてという内容でのトークショーがあった。この日の試写会は女性限定だったのだ。

アメリカの俳優に疎い私は、ハル・ベリーと言われても、知っていたっけ?と思い出せないほど。調べてみると、2012年日本公開の『ニューイヤーズ・イヴ』で見たことがあるが、まったく記憶に残っていない。本作はサスペンス・スリラーというジャンルだそうだが、こんなに怖いとは予想していなかった。じわじわと恐怖にかられるというのではなく、突発的に怖いシーンが襲ってくる直球のホラーである。それでも、緊急通報司令室という舞台とストーリーはとても面白く、意外すぎるラストシーンとともに、見応えのある1本だったとは思う。

ジョーダン(ハル・ベリー)は、911緊急通報司令室のベテラン・オペレーター。毎日数え切れないほどの市民からの通報に応対し、通報者に的確な指示を与えたり、救急や警察に出動要請をしたりという人の命にかかわる仕事に就いている。ところが、ある少女からの通報が悲劇的結末を迎え、ジョーダンは精神的なダメージを受け、もう通報に直接関わるオペレーターは辞めようと考え、新人教育の指導員になる。そんなある日、ケイシー(アビゲイル・ブレスリン)という少女が、殺人鬼に誘拐されて車のトランクに監禁されていると通報してくる。非常に難しい状況に、応対したオペレーターは匙を投げ、たまたま近くにいたジョーダンが、その電話を引き継ぐことになる。ケイシーがかけてきた電話はプリペイド式の携帯であるため、警察も位置情報がなかなか掴めない。パニックに陥ったケイシーをジョーダンはひたすら力づける。電話を通してだけのやりとりで、果たしてジョーダンはケイシーを救い出すことができるのだろうか。

この映画のチラシを見るまで知らなかったのだが、アメリカの緊急通報司令室で電話応対する人々は、警察官ではないのだ。日本ではすべて警察官が応対するが、アメリカの場合は訓練を受けた一般人なのだそうだ。司令室の描き方がうまいし、仕事の仕方に興味もそそられる。この司令室を「蜂の巣」と呼ぶそうだが、オペレーターたちの声が飛び交い、確かに蜂の巣のようなワーンという異様な音が聞こえる。これに示されるように、この映画では“音”が重要なキーワードとなる。

誘拐されたケイシーを演じるアビゲイル・ブレスリンが非常によかった。恐怖、パニック、絶望、諦め、怒りなど、負の感情を多彩に演じてみせてくれて飽きない。ハル・ベリーはひたすら美しく格好良い。妙に強がらない主人公のキャラクターと彼女の魅力がうまくマッチングしていたようだ。

残酷なシーンはもっとカットしても映画は十分成立したと思うので、ことさらホラー仕立てにしなければ、広い層に受け入れられる作品になるはずと、ちょっと残念な気がする。エンディングは、私は“あり”だと思った。

(2013.11.13 セコムホールにて)

映画公式サイト


以下ネタバレあり






エンディングについては、女性なら密かに抱いている願望をあらわしているのではないかと思った。私は「これって、マズイんじゃないの?」と思う一方、「ざまあみろ!」という気も確かにあったと告白しておこう。
posted by すいっち at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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