2014年02月01日

『スノーピアサー』ジャパンプレミア試写会

監督:ポン・ジュノ
原作:「LE TRANSPERCENEIGE」ジャン=マルク・ロシェット、ベンジャミン・ルグランド、ジャック・ロブ
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベル、オクタヴィア・スペンサー、ユエン・ブレムナー、コ・アソン、ジョン・ハート、エド・ハリス、ほか
原題:
2013年 韓国、アメリカ、フランス

大変前評判の高い作品で、ポン・ジュノ監督だから凄そう!観たい!と思って試写会に応募したところ、ラッキーにもポン・ジュノ監督が舞台挨拶するジャパンプレミアが当たった。会場は意外に小さなところだったので満席となり、入場できない人もいたそうだ。

舞台挨拶のMCは伊藤さとり。すぐポン・ジュノ監督もあらわれる。写真でしか知らなかったが、声が素敵で、40歳を越しているとは思えないくらい若い。挨拶の内容はすでに各所で記事になっているので書かないが、クリス・エヴァンスやジェイミー・ベルの起用の理由などとても真面目にいろいろ話をしてくれた。日本には鉄道ファンが多いので、興味を持ってもらえるのではないかと言っていたが、韓国はそうでもないのだろうか。途中から森脇健児と安田大サーカスの団長安田がゲスト登壇し、俄然しらけてしまった。いつになったら、映画と何の関係もないお笑いの人のゲスト登壇をやめるのだろう。お笑いを否定するわけではないが、場違いの感をぬぐえない。今回も、狭い会場なのに大声を張り上げて喋りまくり、耳が痛いほど。『スノーピアサー』第3弾を撮る暁には、自分たちを出演させてほしいと言い出すに至っては、ギャグだとわかっていても、あまりにバカバカしくてうんざりした。監督にもっと映画のことを喋ってもらいたかったのに、まったく時間の無駄だと思うし、監督にも失礼なのではないだろうか。団長が香川照之に似ているという話はちょっとウケたが、監督が「半沢直樹」を知らないのに、その真似をやったって意味ないだろう。この類いの映画宣伝のやり方には、大いに疑問がある。

さて肝心の映画の話に移ろう。『スノーピアサー』は近未来SFエンターテインメントと位置づけられている作品だ。地球温暖化を食い止めるために2014年に大気圏に人工冷却物質が散布されたが、そのために地球は冷えすぎて氷河期が到来してしまったのだ。永久機関を備えて走り続ける列車「スノーピアサー」に乗り込んだ乗客だけが生き残り、外の世界では生物は死に絶えてしまう。様々な国の人を乗せた列車は、地球を1年かけて一周し、止まることはない。列車内で自給自足が実現されているのだが、実は列車には、厳しい階級格差があった。先頭車両には富裕層、後方車両には貧困層と各階層の居住場所が決められており、富裕層が絶対君主の立場にあった。虐げられる貧困層の人々はいつの日か格差社会を打ち壊そうと機会を狙っていたが、2031年ついにその日がやってくる。

原作はフランスの漫画で、相当荒唐無稽な話なのだが、脚本のうまさと、名だたる俳優たちのおかげで、迫真の物語が出来上がっている。主人公は、後方車両を統率するリーダー、カーティス(クリス・エヴァンス)。長老として後方車両の精神的リーダーの役割を果たすのはギリアム(ジョン・ハート)。幼い息子のために戦う強い母親ターニャ(オクタヴィア・スペンサー)や、カーティスの右腕エドガー(ジェイミー・ベル)も主要人物だ。監獄車両に入れられている列車セキュリティー設計者のナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)とその17歳の娘ヨナ(コ・アソン)。列車は17年間走り続けているために、ヨナは列車で生まれた子であり、外の世界を知らない。富裕層のほうには、スノーピアサーの創造者であり列車の最高権威者ウィルフォード(エド・ハリス)、ウィルフォードの片腕の総理メイソン(ディルダ・スウィントン)、不死身のスナイパー・フランコ兄弟の兄(ウラド・イヴァノフ)などがいる。これらの登場人物が極めて個性的である。とくにティルダ・スウィントンには度肝を抜かれた。つい先日『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』で見た美しき吸血鬼と同一人物が演じているとは到底思えない。メイソンの存在は、血なまぐさく過酷な列車内に強烈なコミカル要素をたたきつけてくれる。そして、やはりソン・ガンホ。意外に登場シーンが多くはないのだが、この人のおかげで作品に命が吹き込まれたと言っても過言ではない。

単なる善と悪の対立構造でないところに、この映画の一番の魅力があるのだろう。冒頭では貧民層の惨劇ばかり見せつけられるが、後半になると、なぜ列車が階級社会であるかの理由が分かってくる。

狭い車内のみの撮影というのは困難を極めただろうと思うが、巧みに車内調度と人物を配し、まったく不自然さを感じない。富裕層が使用する様々な車両(水族館、小学校、サロン、プール、クラブなど)が見られるが、これに多くの時間を割かなかったのが正解だったと思う。大変強烈で、大変面白い作品だったが、凄まじいバイオレンス要素がちょっと辛く、フランコ兄の不死身ぶりがちょっとリアリティーがなさすぎてしらけてしまう気分だった。一番びっくりしたのは、挿入歌にCREAMの"STRANGE BREW"が流れたことだ。大好きなナンバーだが、意外な選曲だったので理由を聞いてみたいものだ。

(2014.1.29 角川シネマ有楽町にて)

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2014年01月26日

『新しき世界』試写会

監督・脚本:パク・フンジョン
出演:イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミン、パク・ソンウン、ソン・ジヒョ、ほか
原題:신세계(新世界)
2013年韓国

韓国映画のノワール系は、ほとんどハズレがないので、今作も公開を楽しみにしていたが、試写会が当たり、一足先に観ることができた。2013年に韓国で大ヒットし、各映画賞にも輝いた作品だけのことはあった。『インファナル・アフェア』+『ゴッド・ファーザー』であるとか、豪華演技派スター3人の初共演であるとか、宣伝文句はいろいろあるが、そのどれもが誇張ではない。潜入捜査というテーマの性格上、『インファナル・アフェア』とストーリーは部分的には似ているが、出来上がったものはかなり雰囲気が違うといって良いだろう。ストーリーは比較的単純だと思うが、その背景を形作っているものの奥行きが非常に深いという印象だ。とにかく文句なく面白かったし、3人の演技を堪能することができた。

ジャソン(イ・ジョンジェ)は中国系韓国人の警察官だが、韓国の犯罪組織に潜入してすでに8年になる。華僑という同じルーツを持つ組織のNo.2チョン・チョン(ファン・ジョンミン)に可愛がられ、ジャソンは彼の片腕と言える存在になっているが、いつ自分の身分がばれるか解らない恐怖感が一時たりとも頭を離れず、早く元の警察官に戻りたいと切望していた。だが、警察でのジャソンの上司であるカン課長(チェ・ミンシク)は、犯罪組織のNo.1が急死たための後継争いを機に、組織を壊滅させようと、ジャソンに潜入捜査を継続させ、「新世界」と名付けられた作戦を開始する。自分を見出してくれた父のような存在であるカン課長と、同じルーツを持つ兄のような存在のチョン・チョンとの間に立たされるジャソンの苦悩は計り知れない。新世界作戦はどのような展開を見せるのか。ジャソンを待つ運命とは。

まず3人の男のキャラクター作りがとても丁寧で、それを主演3人が溜息が出るほど的確に演じている。彼らが感じる不安・苛立ち・恐怖・怒り、すべての感情がダイレクトに伝わってきて、こちらも見ながら同じように感情が動く。冒頭から血なまぐさいシーンが出てくるし、カーアクションも激しいし、大変な迫力なのだが、カメラワークに一種の様式美のようなものがあり、以外に残虐な場面も嫌悪感を感じないのは希有なことだと思う。

主演3人はどの人も素晴らしかったが、強いていうならファン・ジョンミンがさすがだという気がした。3人の中で最もストーリー展開に重要な役目を果たすのがチョン・チョンなので、役柄自体が彼の演技を後押ししたという面もあるだろう。

ほとんど男の世界なのだが、わずかに登場する女優の使い方がうまいなと感じた。日本の映画だと、ともすれば男だけだと華がないのでというニュアンスの使われ方がなされるが、この作品では非常に自然にストーリーにからんでいて浮いていないと思えた。

(2014.1.20 韓国文化院ハンマダンホールにて)

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2014年01月10日

『黒執事』試写会

監督:大谷健太郎、さとうけいいち
原作:枢やな『黒執事』(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
脚本:黒岩勉
出演:水嶋ヒロ、剛力彩芽、優香、山本美月、大野拓朗、栗原類、海東健、ホラン千秋、丸山智己、城田優、安田顕、橋本さとし/志垣太郎、伊武雅刀、岸谷五朗、ほか
2014年

面白いかどうか半信半疑で、でも久しぶりの水嶋ヒロ見たさに試写会に行って来た。原作を知らないので、どういうテイストの作品なのかも事前に承知していなかったが、結構酷い死体が出てくるなど、ブラックな世界観で意外性があった。

セバスチャン(水嶋ヒロ)は巨大企業の若き総帥、幻蜂清玄(げんぽう きよはる)伯爵(剛力彩芽)に仕える執事。清玄の本名は汐璃といい、女性であるが、世間にはそれを隠して生きている。セバスチャンは理知的で容姿端麗、武術にも優れ、完璧と思われる執事だが、唯一性格の悪さが欠点。幻蜂家は代々「女王の番犬」という密命を帯びており、このところ連続して起こっている大使館員のミイラ化怪死事件の解決を女王から命じられたため、清玄はセバスチャンとともに動き出す。

『BECK』を観てから3年が経ってしまったが、水嶋ヒロは変わることなく水嶋ヒロであった。年を重ねてやや凄みが増し、セバスチャンという役柄にはぴったりと思えた。相当量のアクションをこなし、迫力満点だが、私はもっといわゆる執事の仕事ぶりを見たかったなあという気がする。どうも、ドラマ「メイちゃんの執事」のイメージが強いので、せっかく完璧な執事という役柄なのだから、武ではなく文のほうの才能を見せるシーンも見たかったのだ。

男優陣に個性的なメンバーを揃えているのに対し、女優陣がどうも弱い気がする。剛力はそれなりだが、男装の令嬢という秘密めいた存在にしては子供っぽすぎる(これは外見の問題だから彼女のせいというわけでもないが)し、一歩間違えると滑稽に近い。優香も物足りない。もっと迫力のある女優をキャスティングしてほしかったところだ。そんな中で、光っていたと思えるのは、幻蜂家のメイド、リンを演じる山本美月だ。彼女が変貌するシーンはとても見事だった。また、ほんのわずかの登場時間だが、葬儀屋ジェイを演じる栗原類が、ストーリーととてもマッチしていて好感が持てた。

全体的にアクションに頼りすぎな印象が強く、セバスチャンと清玄とを繋ぐ契約の問題、この2人のコミカルなやり取り、幻蜂家家老執事の田中(志垣太郎)の存在など、つっこんだらもっと面白くなったのにと思える要素がたくさん見られたので、ちょっともったいないと思う。

(2014.1.8 よみうりホールにて)

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2014年01月04日

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』

監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:トム・セドルストン、ティルダ・スウィントン、ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート、ほか
原題:ONLY LOVERS LEFT ALIVE
2013年米・英・独

年末に観に行こうと思っていたのが遅くなり、今日ようやく観に行くことが出来たが、期待通り、知的でユーモアがありロマンティックでエロティックで、孤独感が切なくて、大変面白かった。

アダム(トム・セドルストン)はアメリカのデトロイトに住み、謎のカリスマ・ミュージシャンという顔を持ち、音楽をこよなく愛する吸血鬼。イヴ(ティルダ・スウィントン)はアダムの恋人の吸血鬼だが、遠く離れたモロッコのタンジールに住んでいる。2人は何世紀も前から愛し合ってきた。彼らは決して質の悪い血を飲もうとはせず、特殊なルートで上物の血を手に入れている。アダムが近頃の人間たちの所業に嫌悪感を抱き、鬱々とした日々を送っていることを知り、イヴは久々に彼の元を訪れることに決める。2人だけの穏やかな日々も束の間、突然イヴの妹エヴァがあらわれ、その奔放さで2人の周囲に波風を立てる。中世から延々と生きながらえてきた吸血鬼の彼らにとっても、この21世紀は決して生き易い時代ではなく、彼らの運命は少しずつ変わってゆく。

まず独特のカメラワークに目を奪われる。アナログレコードの回転を真上からとらえ、それと同じアングルで、デトロイトのアダムとタンジールのイヴの姿が描写される。このアングルはその後も通底音のように何度も繰り返される。吸血鬼が活動するのは日暮れからなので、すべてのシーンが暗いが、部屋の中の暗さ、街路の暗さ、街道の暗さ、それらには微妙な違いがあり、照明の技術が素晴らしいと感じた。小道具も非常に楽しい。イヴが旅行の荷造りの際に選ぶ本の数々が興味深い。彼女が本のページを撫でる仕草は、彼女のある能力を端的にあらわしたものだ。一方音楽好きをもうならせるアダム所有の楽器。吸血鬼と関係なさそうなこれらの細かい道具立てが、現代に吸血鬼が生きているという荒唐無稽さを忘れさせてくれるリアリティーを構築している。

ティルダ・スウィントンは、その現実感のない気品と美しさで、素晴らしい吸血鬼を演じている。トム・セドルストンも悩める青年吸血鬼の雰囲気たっぷりだ。彼らのおかげで、吸血鬼がパソコンやスマートフォンを扱ったり、航空機で移動したりしても、何の違和感も感じない。無類に格好良い音楽とともに、すっかりジャームッシュ・ワールドに嵌まってしまうのだ。どのシーンも綿密に計算された美しさがあり、まったく飽きることがなかった。2度観れば、また新たな仕掛けに気づくのではないかと思う。革の手袋とサングラスがとても印象的。

(2014.1.4 TOHOシネマズ シャンテにて)

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2014年01月02日

『永遠の0』

監督・VFX:山崎貴
原作:百田尚樹『永遠の0』(太田出版)
脚本:山崎貴/林民夫
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、吹石一恵、田中泯、山本學、風吹ジュン、平幹二朗、橋爪功、夏八木勲、ほか
2013年

元日に映画を観に行くのは初めてのことだ。最近はテレビはどこもお笑いばかりなので、あまり見る気がしない。暮れに観ようと思っていて観そびれた映画が何本かあったので、それなら出かけてみようかと近場のシネコンへ行った。原作は読んでいないが、映画はとても評判がよく、今日も客席は満席に近い。戦争ものだけれども、若手人気俳優を多く起用したことで、若い層の観客がかなり多かった。

とても良い映画だったと思う。私の中でのいつもの基準に照らせば、やはり非常にバランスの取れた作品だったと言える。脚本に無理がないし、現代と戦争中の時間の行き来も自然。多くの人物設定もわかりやすい(これは、実力のある有名な俳優さんたちが多かったからかも知れないが)。そして、全編を貫くテーマが「愛」なので、どんな年代の人にも共感を呼び起こすことのできる作品だということが一番のヒットの原因かも知れない。

佐伯健太郎(三浦春馬)は司法試験浪人中で、ブラブラと日々を送っていたが、祖母・松乃の葬儀の際に、意外な事実を知ることになる。祖父の賢一郎(夏八木勲)と自分は実は血の繋がりがなく、血縁上の祖父は、祖母の最初の結婚相手、宮部久蔵(岡田准一)だったのだ。宮部は太平洋戦争時の零戦パイロットであり、終戦直前に特攻出撃により散った人だった。健太郎は姉の慶子(吹石一恵)とともに祖父のことを調べ始めたが、宮部と繋がりがあった生存者に話を聞きに行くと、彼らは口を揃えて「宮部は海軍一の臆病者」と評するのだった。零戦パイロットとして抜群の腕を持ちながら、宮部は乱戦になると一番に離脱し、生還することにこだわったと言う。生きて妻と娘の元へ帰るというのが、宮部の最大の関心事だったのだ。調べを進めてゆくうちに、健太郎たちは鍵を握る人物に出会う。本当に宮部は臆病者だったのか、それならなぜ彼は特攻に志願したのか、徐々に驚くべき事実が明らかになってゆく。

特攻の話は今までにたくさん聞いてきたが、死地に赴く人々の心理を本作ではうまい処理の仕方で描いていたと思う。実際に散った人と生還した人の間には、とてつもない隔たりがあるという台詞があったが、確かに亡くなった人の最期の思いは知りようもない。けれども、それを踏まえた上で、変に美化したりせずに、わからないことはわからない、彼らの思いはいかなるものだったかを、現代の我々が考えることこそが重要なのだと伝えているスタンスのように思えた。

現代の若者が、特攻を自爆テロと同じものだと考えているとシーンは印象的だった。一瞬驚いたが、確かにそういう認識しかなくても仕方ないのだろうと納得は出来た。現代人と60年前に若者だった人とが、国・天皇・戦争といったものに対して共通認識を持てるはずもない。それでも幸い人間は想像力というものを持っている。健太郎が実祖父の思いにだんだん近づいていけたように、我々も想像力を働かせれば、わずかなりとも昔の人の考え方に触れることができるだろう。肯定せよというのではない。歴史が積み重なって今があるという単純なことを忘れないでいたいと思うのだ。

夏八木勲の演技を万感の思いで見た。彼がスクリーン上で生きている、それだけで涙が出そうだった。元特攻隊員・景浦を演じた田中泯の迫力も凄かった。若き日の景浦を演じた新井浩文、井崎隊員を演じた濱田岳もよかった。大石隊員を演じた染谷将太が童顔なので、後半になってからのシーンでやや違和感があったが、演技には文句はない。ひとりの特攻隊員の話でさえ、これだけのドラマが生まれるのだから、実際の戦争時にはどれだけの数のドラマがあったのだろうと思うと気が遠くなるほどだ。ただ、物語を「愛」に昇華させなければ、もはや現代人には戦争は語れないのかなと、複雑な思いも残った。

(2014.1.1 ユナイテッド・シネマとしまえん にて)

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2013年12月31日

2013年独断と偏見による日本映画・外国映画ベスト3

2013年に映画館および試写会場で観た映画は合計ちょうど60本。日本映画29本、外国映画31本と、私としては極めて珍しく、外国映画のほうが鑑賞数が勝った。そのために、外国映画はベスト3を決めるのにたいへん難儀した。ベスト3候補に入れてもよい映画をピックアップしていたら、8本もあったのである。しかもそれらのどれを1位にしてもおかしくないと思えた作品ばかり。一方、私の印象では日本映画で気に入った作品が少なかった。鑑賞本数が外国映画より少ないのも、これは観たいと思わせるものがそもそも少なかったためだという気がする。

【日本映画】
第1位『舟を編む』(感想はこちら→1, 2, 3
原作より恋愛にシフトした脚本には物足りなさもあったが、興味深い世界を描いてくれたことで満足できた作品である。ポイントはテーマだった。
第2位『凶悪』(感想はこちら
各映画賞で、出演俳優が軒並み授賞したのでもわかる通り、俳優の演技が素晴らしかった作品である。
第3位『地獄でなぜ悪い』(感想はこちら
こんなにハチャメチャな内容の映画をちゃんと作品に仕上げた監督の力量が強く感じられた作品だった。

【外国映画】
第1位『孤独な天使たち』(感想はこちら
2013年のかなり早い時期に観たにもかかわらず、最も深い印象を残してくれた作品である。今年は青春ものに良作が多かったが、これもそのひとつ。
第2位『ベルリンファイル』(感想はこちら
韓国映画では『悪いやつら』が高評価を受けているが、私はこちらのほうがより好きだ。とにかく面白かったの一言。
第3位『ウォールフラワー』(感想はこちら
良い映画だったなと素直に言える作品。普遍的な青春が描かれていて、鑑賞後の後味がもっとも良かった映画かも知れない。
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2013年12月21日

『皇帝と公爵』試写会(トークショーつき)

監督:バレリア・サルミエント
出演:ジョン・マルコヴィッチ、マチュー・アマルリック、メルヴィル・プポー、カトリーヌ・ドヌーヴ、ミシェル・ピコリ、イザベル・ユペール、マリク・ジディ、キアラ・マストロヤンニ、ヌヌ・ロプス、カルロト・コッタ、マリサ・パレデス、フィリプ・ヴァルガシュ、アフンス・ピメンテウ、アドリアヌ・ヌーシュ、ジュアン・アライシュ、ほか
原題:Linhas de Wellington
2012年フランス・ポルトガル映画(ポルトガル語・フランス語・英語)

歴史物だから観てみたいという単純な動機で試写会に応募したが、実際に観ると、『皇帝と公爵』という邦題、「ナポレオンには決して勝つことができない男がいた」というキャッチコピー、「ナポレオン皇帝VSウェリントン公爵 その瞬間、人は愛のために戦った」というチラシの見出し、これらから想像しうるどんなタイプの映画とも異なる極めて異質な戦争映画(?)だった。一番近いだろうと思われる芸術になぞらえるなら、壮大な叙事詩を読んだような印象の作品だ。あるいは叱られるのを承知で言うなら聖書か?

上映前にトークショーがあることは告知されていたが、どなたが登壇するのかは前もって知らされてはいなかった。歴史映画だから、歴史的解説をしてくれるような方だろうかと想像していると、壇上にはMCとしてお馴染みの伊藤さとりが登場した。あれ?これは方向性が少し違うのかな?と思っていると、素敵な方ですよ〜というアナウンスに促されて登場したのは中尾彬氏だった。もうこの作品を観たという中尾氏は、「あんまり好きじゃない、タイトルが。男と男のぶつかり合いみたいに思わせるけれども、どんでもない。これは女性映画。カメラがゆっくりゆっくり動いて、優しい目線なんです」と印象を語る。そして「生と性が見事に描かれている」とも。MCが話題を変えると、どんな質問にもきちんと持論を述べ、自分の経験も引き合いに出し、非常に聞いていて心地よい話術をお持ちの方だ。印象に残ったのは、料理の話から映画の話へ変化していったところ。生まれ変わったら何になりたいかという質問に、料理人かなと答える中尾氏。「(料理がうまくなるために)料理本なんて読んだってダメ。何を何グラムなんてやっているようじゃうまくならない。(塩を適当量つまんで鍋に入れる仕草をしつつ)ビートたけしの演出はそうなんだよ。そこんところをちょっちょっとこうやって、とか、ズバッとやって、とかっていう指示なんだ。そういう指示がわかんない人(役者)は、彼は使わないよ」と、思わぬ方向に話が向かった。「来年またやるけれど」とちょっと言っていたが、北野監督作品に来年また出るという意味か?この映画に関しては、ちょっとネタバレになるかも知れないけれど、「小さい天使が出てくるところが好き、それが主演かも知れない」と謎めいた表現をしていた。見終わって、あれが中尾氏が言っていた天使か、と思う登場人物は確かに存在していた。

さて、映画の内容に移るが、時は19世紀初頭。強大な力を誇るフランスのナポレオン皇帝は、3度目のポルトガルの侵攻を企てる。過去2度は失敗しているが、今度こその意気込みで、マッセナ元帥(メルヴィル・プポー)を指揮官として大軍を投入する。敵は、ポルトガル軍と知将ウェリントン子爵(のちに公爵、ジョン・マルコヴィッチ)率いるイギリス軍との連合軍である。ポルトガルのブサコで連合軍は勝利したにもかかわらず、ウェリントンは軍をリスボン方面に撤退させる。一時的な敗北を喫したものの、数は勝るフランス軍は体制を立て直し、撤退した連合軍を追ってゆく。しかし、これはウェリントンの策略であり、自軍にも知らせず密かに築いたトレスの要塞までフランス軍を引き入れ、大軍を一網打尽にする狙いだったのだ。映画は、このブサコの戦いからトレス線での連合軍の勝利までを描く。

そう書くと、戦闘場面がたくさん出て来そうに思われるが、まったくそうではなく、戦闘場面はごくわずか、両軍の迫力あるぶつかり合いのシーンなどというものもない。さらには、主人公であるウェリントンが知略をふるう場面がそうあるわけでもないのだ。描かれるのは、各軍の将校や兵士たちの日常、そして軍とともに、故郷を追われて落ち延びて行く市井の人々やそれぞれの立場で生きて行こうと必死な女たちの日常である。そこには、様々な考え方、生き方があり、どれが優れていて、どれが劣っているという判断など撥ねつけてしまう個性がある。19世紀なのに、イメージとしては、ブリューゲルなどルネサンス期の画家たちが描く世界に似ている。

映画のポスターには、ウェリントンを演じるジョン・マルコヴィッチと、仏軍マルボ男爵を演じるマチュー・アマルリックが並んでいるが、最初はアマルリックがナポレオンを演じるのかと思ったら、そうではなかった。アマルリックの登場場面は極めて少ないし、カトリーヌ・ドヌーヴをはじめ名だたる俳優たちのシーンの少なさにも驚いた。タイトルやポスターや、キャストの名前からは、映画の性格を判断してはいけない。

髭が伸びた男たちは誰が誰だかよくわからなくなり、かろうじて、英語・フランス語・ポルトガル語のどれを話しているかによってどの陣営に属する人なのかを判断するのだが、英語を話せるポルトガル人もいたりするので、非常にややこしくとまどった。ナレーションもあって、それは戦いの進捗状況を理解するのには役立つが、各シーンの解説をしているわけではないので、正直言って、これ誰だっけ?と常に考えなければならなかった。

執拗に出てくる孤児のシーンなどは、何かを語っていそうで、象徴的でありそうでいて、結局はよくわからない。そういうシーンが多い。ウェリントンとお抱え絵師との関係もそうだ。意図のよくわからないシーンが縦にも横にも積み重ねられると、いつのまにか非常に奥行きのある世界へと彷徨いこんでしまうといった気分だった。面白いのは確かだが、152分はいかにも長い。

(2013.12.19 なかのZERO大ホールにて)

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2013年12月19日

『鑑定士と顔のない依頼人』

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・ホークス、ドナルド・サザーランド、ほか
原題:La migliore offerta (The Best Offer)
2013年イタリア

かなり前評判の高いこの作品を、公開3日目に観て来た。急に思い立ったので、朝オンラインで午後の回上映のチケットを買ったが、ほとんどすでに満席で、前の方がほんのちょっとしか残っていない盛況ぶり。オンラインでチケットを買おうとして、こんなに混んでいたことは一度もないので、いくら日曜でも、こればびっくり。だが、東京では2館でしか公開していないので、混雑するのも当然だろう。評判通り、なかなか面白い作品だった。私はミステリーの筋立てより、これでもかというほど登場してくる美術品の数々や、主人公の伊達な服装や、豪華な邸宅など、ディテールが心地よく、さすがイタリア映画だなと思わせてくれるところに、この映画の魅力を感じた。イタリア映画なのに、台詞がすべて英語だったのが少し残念ではあったが。

ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、超一流のオークション鑑定士。その鑑定眼は折り紙付きだ。そんな彼に、ある依頼が舞い込んでくる。亡くなった親の残した屋敷の家具や美術品を処分したいので査定を頼みたいという若い女性からの、比較的ありふれた内容である。ところが依頼人は、様々な口実を設けては、ヴァージルとの会う約束をことごとく反故にしてしまい、決してヴァージルの前に顔を見せない。腹を立てたヴァージルは何度も依頼を断ろうとするが、屋敷の地下に、大変な価値を持つ可能性のある部品の一部を見つけ、手を引けなくなる。ヴァージルは姿を見せない依頼人を一目見てやろうと、ある日物陰に隠れて彼女を盗み見、その美しさに惚れ込んでしまう。ところが、やがて女は忽然と姿を消す。彼女はなぜ姿を見せようとしないのか、査定の本当の目的は何なのか、地下で見つかった部品は何なのか、すべてが謎のまま、話はクライマックスへと進んでゆく。

とにかく道具立てが贅沢で、これが本当に楽しめる。壁を埋め尽くす名画の数々、美術品の鑑定の面白さ、オークションの息詰まる攻防。それとはまったく別に、ポイントポイントで登場する周囲の人々の配し具合も絶妙だ。依頼人の屋敷の向かいにあるカフェの常連客のひとり、数字の記憶に驚異的な才能を見せる女性(キルナ・スタメル)が印象に残る。彼女が機関銃のように数字を並べ立てるその声が、不可思議な音楽のように聞こえてくる。オークションの影の相棒ビリー(ドナルド・サザーランド)や、ヴァージルの若き知人である美術品修復家ロバート(ジム・スタージェス)、ヴァージルの秘書役の男性も忘れがたい。けれども、何と言ってもジェフリー・ラッシュだ。ほとんどすべてのシーンに登場し、人嫌いで頑固な美術品愛好家としてのヴァージル像を存分に見せてくれたかと思うと、クライマックスではがらっと変貌した姿であらわれる。トルナトーレ監督は、オファー前からジェフリー・ラッシュに当て書きしたそうで、役との見事なまでの一体化ぶりには感銘を受けた。モリコーネの音楽も素晴らしい。ただ、ミステリーとしては、伏線がはっきりしすぎていて、ちょっと物足りない気もした。

(2013.12.15 TOHOシネマズシャンテにて)

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2013年12月08日

『愛しのフリーダ』

製作/監督:ライアン・ホワイト
原題:Good Ol' Freda
2013年アメリカ、イギリス

副題には「ザ・ビートルズと過ごした11年間」とある。17歳のときに、ザ・ビートルズのマネージャー、ブラインアン・エプスタインに雇われ、一ファンからバンドの秘書的存在になり、彼らや彼らの家族から、身内同然に可愛がられたフリーダ・ケリーの11年間と今を追ったドキュメンタリー映画である。

ザ・ビートルズをリアルタイムで知る人々にはもちろん、そうでない世代の人にも十分に共感を持ってもらえるはずの、一人の誠実な魅力的な女性が描かれた作品だ。私はかなりのザ・ビートルズフリークであったにもかかわらず、フリーダという人の存在は知らなかった。彼女は、決して表に出ることはなく、度重なるバンドについてのインタビューや、執筆要請もすべて断り続けてきた。さらに所有していた膨大な量のバンドに関する資料や貴重な品を、一つたりともお金に換えようとはしなかったのである。バンドのプライバシーを守るということを本当の意味で実践した人なのだ。だからこの映画でも、少しはバンドの知られざる過去を明かしてはいるものの、暴露というような内容はいっさいなく、メンバーの個人生活にかかわることには口を閉ざしている。どれだけザ・ビートルズを愛し、尊敬していたかが彼女のこの姿勢にはっきりとあらわれている。

フリーダは、最初はキャバーン・クラブに入り浸ってザ・ビートルズにのめり込む一人のファンの少女だった。当時のことを語るフリーダは、掛け値なしに本当に楽しそうで、よい青春時代を過ごしたことがスクリーンから直に伝わってくる。彼女は、自分にもそういう楽しい人生があったことを孫に知ってもらいたくて、この映画でのインタビューをOKしたのだそうだ。あれほど世界的に有名になり、世界各国のファンに愛されたバンドの秘書だったにもかかわらず、彼女は終始奢ることも威張ることもなく、謙虚に忠実に誠実に、そして明るく朗らかに、バンドの支えであり続けた。このフリーダという人の存在そのものが感動である。エプスタインも、ジョンもジョージも亡くなったし…と語るフリーダに、こちらも思わず涙が出そうになった。

構成はフリーダのインタビューと、当時の映像、写真、ポール・マッカートニーの叔母の証言(フリーダ評)ザ・ビートルズと親交のあったバンドのメンバーたちの証言(フリーダ評)などを組み合わせたものだ。60年代のリヴァプールの音楽シーンを知る上でも貴重な内容のものだと感じる。エンディングのほうには、元メンバーからのメッセージもある。オープニングからエンディングまで、各要素の配分がよく、まったく興味を削がせないすぐれた構成のドキュメンタリーだった。ザ・ビートルズの楽曲は数曲使われていたが、彼らがカヴァーした曲のオリジナルが多く流れた。

懐かしすぎて辛い。

(2013.12.7 角川シネマ有楽町にて)

映画公式サイト
posted by すいっち at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月23日

『ウォールフラワー』

原作・監督・脚本:スティーブン・チョボスキー
原作:「ウォールフラワー」(集英社文庫刊)
出演:ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー、メイ・ホイットマン、ジョニー・シモンズ、ポール・ラッド、ほか
原題:The Perks of Being a Wallflower
2012年アメリカ

エマ・ワトソンが映画に出演すると知って楽しみにしていたところ、公開前から絶賛の声が相次ぎ、ますます期待が高まり、公開初日の今日観に行ってきた。「青春映画」以外の何物でもないのだが、青春まっただ中にいる若者たちのあまりのいじらしさに、胸が痛くなるような感慨を覚えた。

16歳のチャーリー(ローガン・ラーマン)は高校生活を始めたばかりだが、口べたで引っ込み思案なため、友だちは一人もおらず、小説家になりたいという夢はあるが、ひたすら目立たないようにして3年間をやり過ごそうとしていた。そんな彼に特別な出会いがやってきた。陽気な自由人パトリック(エズラ・ミラー)と、飛び切り可愛く奔放な彼の妹サムだ。彼らのお陰でチャーリーは初めて友情というものを経験し、サムには恋心を抱くが、心を打ち明けることもせず、ただサムの幸せを願うばかり。実はチャーリーには彼らにも秘密にしている昔の事件があった。それがチャーリーに執拗な影を落とし、彼ら3人にも変化が訪れる。

女性であるがゆえに、登場人物の中でサムの心情が本当によくわかる気がした。奔放に見えるが、彼女自身が自分でもはっきりと見定められない何か重いものから、どれだけ解放されたかったか、はじけるようなはしゃぎっぷりの中に、その切ない思いが見て取れる。男性が観れば、やはりチャーリーやパトリックの中に、自分との共通点が見えるのかも知れない。

エマ・ワトソンは期待通りで、本当に魅力的。ダンスシーンと、トンネルのシーンが記憶に残る。「奔放」と性格づけられているサムにしては、ちょっと上品すぎるかも知れないとは思ったが、高校生の瑞々しさは十分出ていた。エズラ・ミラーは非常に個性的なパトリックという人物を見事に演じ、一番印象づけられた。

映画を特徴づけているのは音楽だ。80〜90年代の音楽がごく自然に背景に溶け込み、彼らの心の動きを代弁しているかのようだ。私が当時聞いていた音楽とはジャンルが異なるので、あまりよく知らない曲が多かったが、本当に時代をよくあらわした曲ばかりだと感じた。自分のお気に入りの曲を集めてカセットテープに入れ、好きな人にプレゼントするというのは、当時の若者ならたいていの人が経験したことだろう。

勉強で落ちこぼれるでもなく、非行に走るでもなく、突飛すぎる行為をするでもなく、いわば普通の高校生たちの生活を描いているからこそ、嘘くささのない作品が出来上がったように思える。素晴らしい映画だったし、あのような日々がもはやあまりに遠く過ぎ去ってしまったことをあらためて思い知らされて、悲しくもなる映画だった。

(2013.11.22 ヒューマントラストシネマ渋谷にて)

映画公式サイト
以下ネタバレあり
posted by すいっち at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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